2025/01/15 |
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2010/05/08 |
巻機山って久しぶりに聞いたわー。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100508-00000014-mai-soci 思い出すなぁ、高校自体。 僕が所属していた山岳部には顧問の先生が3人いました。 見た目が和田勉に似てるのであだ名が「ベン」だったK先生は、 はっきり言って登山のプロでした。 毎日パイプでタバコ吸ってて、年は50いってたんでしょうけど 体力半端無くていっつも軽快に山登ってました。 岩肌に補助の鎖がついているような、踏み外してしまうと命を落としかねない 急な崖を降りるときも、その補助を使うことなくゴム長靴でパイプ咥えながら降りてました。 雪山から下山する時も、うちらは深雪に足をとられて四苦八苦してたんですが、 K先生は手持ちのスキーでシャーっと滑走してたり。 学校の授業でも色々とあったり、教師としては破天荒な方でした。 一方S先生は見た感じ今にも倒れそうな、芯の細いヨボヨボのおじいちゃん。 喉に痰がかなり絡むのか、授業中30秒に1回くらい、 「ンンンンンンッ!!!!」 と咳払いしてました。 # 授業中回数を数えたことありましたが、50分の授業で100回超えましたからね。w こんな先生が英語を教えてるんです。 どう考えてもこんな喉から出る英語が外人に通じるわけ無いだろうに。 しかもこの先生が登山してるところ一回も見たこと無いんです。 どう考えもこんな生命力の無い体で山登れるわけ無いだろうに。 最後のW先生はいつも笑顔を絶やさない、穏やかーな先生でした。 授業で生徒に質問して生徒がどんなにとんちんかんな回答を出しても 「けっこ~」と笑って言って絶対に怒ったりはしませんでした。 「わかりません」に対しても「けっこ~」って言うのはどうかと思いましたが。 見た目は頭頂部の髪が無くてですね、 当時サッカーでアルシンドが活躍してたので、 まあ、生徒の間でもいじられ方は言わずもがなで。 この人も登山してるところほとんど見たこと無かったです。 まあ、僕もあんまり活動する部員ではありませんでしたが。 結局まともに登山できるのはK先生だけだったと思うんですが、 巻機山登山の時、K先生が身内のご不幸で参加出来なくなり、 S先生とW先生が顧問として付き添って登ることになりました。 大体登山となると、 前日に現地に行って麓でテントを建てて一泊して、 次の日に登山っていう流れなんですが、 先生はテントには泊まらず、近くの小屋で一泊するという 先生だけがいい思いをすることが当たり前になってます。 # そんな先生たちのご飯は、うちらが鍋とか材料を持ち寄って作るんですけどね。 しかもやつらは他に酒とか酒のツマミとか、自分達だけが楽しめるものを 持ってきたりしてるんですが。 で、この登山でも当然そういう感じでうちら学生はテントで一泊。 先生方はロッジみたいなところで酒を楽しみながら一泊。 で、次の日。 サブザックを用意して # 登山は大抵メインザックとサブザックという背負えるバックを2つ用意します。 # サブザックには水とか食料、非常食とか防寒具とか山の地図とか、 # 登山に必要なものだけを入れ、これを背負って登るわけです。 # メインザックはサブザックに加え、 # テントとか寝袋とか前日のご飯の食材や鍋とか、 # 重くて嵩張るその他の道具が全部入ります。 # サブザックは数kgですが、メインザックは大体20kgくらいになります。 登山準備万端だったのですが、S先生からまさかの一言。 「ンンンッ!!!君たちは・・・メインザックを・・・ンンッ!背負って・・・登りなさい」 うちの山岳部は僕が入部したときは3年生のみで、2年生がいなかったんです。 で、この時は3年生が退部された直後で、学生は僕ら1年生の6人のみ。 1年生は体力をつけなきゃいかんのだから、 重いメインザックを背負って登りなさいというのがS先生の意見でした。 ほんで渋々20kgのメインザックを背負って2000m弱の登山となりました。 先頭がS先生。 その後うちら学生6人が続いて、 最後尾がW先生。 という隊形で登ったんが、 まーーーーー、このS先生が遅い!!!! 全然進みません。 登山経験者なら分かると思うんですが、 先頭の人ってある程度自分のペースで登れるからそんなに疲れないんですよ。 サクサク行ける所はサクサク進んで、呼吸を整えたいところで後ろを振り返って 後続がついて来てるか確認すりゃいいんです。 ところが後続はそういうわけにはいかず、前の人のペースに左右されるんです。 自分はサクサク行きたいのに前が止まってると止まらざるを得ないから 自分のペースで進めないんです。だから先頭次第ではすげー疲れるんです。 もちろんある程度距離は取るんですが、S先生のこのペースはいくら距離を取っても 簡単に縮まってしまうので、どうしようもありません。 そんな感じで僕達だけすげー疲れながら4合目に到着し休憩。 ここでS先生が一言。 「ンンンンッ!!!君たちの・・・荷物は・・・ンンンッ!!軽すぎるな・・・」 なんでも自分が学生の時はもっと重いザックを背負って高い山登ったそうで、 僕らが今背負ってる20kgのザックなんて軽いそうです。 ちなみにそんなS先生が今背負ってるのは、 スッカスカのディパック。 ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) 説得力ゼーロ。 まあ、休憩中そんな自慢話を聞き流してたんですけど、 いざ出発しようと思っても、最後尾のW先生が全然4合目に到着しません。 こんな遅いペースでも来ないってことは、 なんかあったのかなーとちょっと心配になったのですが、 10分後にW先生がようやく到着。 いつもの笑顔を苦痛に歪めながら・・・ 「S先生~・・・、ちょっと俺ダメだわ~、昨日酒飲みすぎて気持ち悪いわ~・・・」 ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) 何考えてるんだ、コイツ・・・。 と思っててももうどうしようもなく、W先生は早くも4合目で脱落。 S先生と僕ら6人で出発。 で相変わらずのS先生のスローペースに巻き込まれ、5合目に到着&休憩。 ここでまたS先生が一言。 「ンンンンンンッ!!!!後は君たちで・・・頂上まで・・・ンンンンッ!!!登りなさい・・・。ンンンッッッ!!!今からでも・・・何とか・・・ンンッ!間に合うでしょう・・・。」 ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) ・・・(-ω-) はい??? あと半分を生徒だけで登らせるんですか? なんか事故あったらどーすんの? そんで時間に遅れてるのお前のせいだろーが! もうどこから突っ込んでいいのか分からんのですが、 とにかくひでー先生が2人、僕らの高校の山岳部にはいたんです。 昔はモンスターがいなかったので、これでも問題にならなかったんですね~。 昔は良かったねーっていう話・・・かな? PR |
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